D3 Houseは、低いコンクリートの壁で囲まれており、重なり合いながらも位置をずらした大きな2つの塊が、テルアビブの空に浮かび上がっています。

緻密で洗練された外観を作り出すデザイン。上層部は建築用コンクリートを露出させ、下層部に対して緊張感を持たせています。フライト感を演出するために設計された上層部は斜めに配置され、パンチング加工された白いアルミニウムの建物正面とのコントラストが強調されています。

この幾何学模様は単なる装飾ではなく、建物全体のテーマとなっています。この模様は、ダイニングルームにある真鍮とオニキスストーンで作られたオーダーメイドのシェルフシステムや、エントランスホールとキッチンの間の仕切りとなっているエントランスの石壁など、敷地内のあらゆる場所で繰り返されています。グラフィックロゴのように。幾何学的な穴開けによって空間がはっきりし、同時に一見ランダムな間隔のおかげで光と影が揺らぐのが可能になります。夜になると、人工的な光が漏れてきて、都会の密閉された「箱」をランタンに変えます。

Pitsou Kedem Architects Studioは、透明性、軽さ、垂直・水平方向のアクセス性を利用しながらこのプロジェクトを設計しました。巨大な窓によって、庭全体が家の空間に入り込むようになっています。床から天井まである窓は、室内、周囲の中庭、インフィニティプール、色とりどりの花壇など、それぞれのつながりを見事に作り出しています。

「修道院的な」という言葉を際立たせている形ばかりの研磨や細部の精密さは、家具においても装飾性に妥協しません。半三角形模様の壁が、Norbert Wangenの「K14」キッチンを取り囲んでいます。光沢のあるラッカー、スチール、大理石の組み合わせで表わした、エレガントで機能的なミニマルな形が特徴です。

Boffi Studio Tel Avivのチームがデザインしたバスルームは、純粋で明るいシェルの大理石の膨らみやクリスタルの空洞で表現されたように、厳格な尊さ、細部へのこだわり、申し分のないデザイン、大きなサイズなど、個々のつながりを強調しています。

家全体の広々とした量感が気に入っています。